「時空の歪み」でブラックホールの裏側の光が初めて観測される
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物の裏側にあるものは普通見ることができません。
ブラックホールは光さえも吸い込む天体のため、なおのこと、その裏側を見ることは難しいように感じます。
しかし、スタンフォード大学の天体物理学者ダン・ウィルキンス氏は、ブラックホールの観測中に奇妙なパターンのX線フレアを発見しました。
(略)
ウィルキンス氏が、フレアの発生源を調査するため、ブラックホール周辺を拡大すると、
そこには小さなX線の閃光(フレア)が連続して発生しているのが見えました。
これはX線が、ブラックホールの円盤で反響したもので、
彼らの研究チームは数年間かけてその見え方に関する理論的予測を構築していました。
そのため、そこに見えているものがなんなのか、彼らはすぐに理解することができたのです。
そして、その観測された光の中には、ブラックホールの裏側で反響した光も含まれていました。
つまり彼らは、ブラックホールの正面からその裏側で起きている光まで見ていたことになるのです。
(略)

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