1 :風吹けば名無し:2021/08/18(水) 03:20:45.96 ID:4CYDcUKN0.net

 現地語で「バチャ・バジ」と呼ばれる子どもを性奴隷化する慣習は、アフガニスタンに何世紀も前から存在する。米当局はこれを、文化的に容認された男性レ〇プの一形態とみなしている。

 対象とされるのは一般に10~18歳の少年で、時に化粧を施されたり足に鈴をつけたりして、少女のような格好をさせられている。誘拐されたり、貧しい親がやむなく地元の有力者らに売り渡したりするケースもある。軍人や政治家、警察幹部らが、労働力や性的快楽を得る手段として、また権力の象徴として少年らを所有するのだ。

 ケシの花が満開のアヘン農園の真ん中にあり、入り口には鳥籠が提げられ、獰猛な犬がつながれている検問所の隅に、少年は座っていた。アイラインを入れ、巻き毛を脱色して金髪にしていた。幹部の客人らのコップに、静かにお茶をつぎ足していた。幹部は自分の「美しいバチャ」を公然とひけらかした。

 この太った中年の幹部は、この10代の少年を2年間拘束していると言って隠すそぶりも見せなかった。無頓着で虚栄心が強く、冷酷非情な口ぶりに私は吐き気を覚えた。

 少年に話し掛けたいと思ったが、幹部がタカのように監視していた。私は少年にさらなる迷惑が及んではいけないと思い、遠慮した。私はジャーナリストとして、過去にも数多くの悲しい目を見てきたが、彼ほど悲しそうな目は初めてだった。彼は言葉こそ発しなかったが、その沈黙は助けを求めて叫んでいた。

 彼のような少年は他にもたくさんいる。バチャ・バジの声なき犠牲者らだ。囲い主らの多くは独占欲が非常に強く、少年らを奪われてしまうことを恐れ、他の男が彼らに話し掛けることすら容認しない。

 取材を通して私が最も心を痛めた事実は、わが子が誘拐されるのを恐れ、多くの親が子どもを着飾らせないようにしていることだった。その恐怖心にも、児童虐待が深くまん延し、加害者らが概して野放しにされている実態が表れている。

 犠牲者の大半は、ひげのない少年だ。地元の若い男性らが頻繁に口にするブラックジョークがある。それは「ひげなしでの外出は命懸け」というものだ。

 奇妙なことに、バチャ・バジはイスラム教で広く悪とされ禁じられている同性愛行為とも、小児性愛ともみなされない。

 伝統文化として容認されているため、取材中に地元の男性から冗談交じりに「今夜少年がほしいか?」と聞かれたほどだ。私は胃が締め付けられるのを感じた。

 タリバンは、アフガニスタンを支配していた1996年から2001年にかけてバチャ・バジを禁じていたが、今は少年らを警察を内部から攻撃する手段として利用している。性奴隷として苦しみ抜いてきた少年は、加害者に報復する時を待ちわびている。多くの場合、虐待者を殺す以外に、奴隷状態から逃れるすべはないのだ。

 つまり子どもたちは2度犠牲になる。1度目は誘拐されて性奴隷にされた時。2度目はタリバンによって殺人の実行犯にされる時だ。

https://www.afpbb.com/articles/-/3097041



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