1: 名無しのニュー速クオリティさん 2021/05/30(日) 10:57:26 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/83370
■アイドルが「思春期限定」でなくなったわけ
…それが平成/90年代になると変わっていきます。大きかったのはSMAPの存在です。彼らはバブルが崩壊した91年にメジャーデビュー。95年に阪神大震災と地下鉄サリン事件があり、同時に「失われた10年」「失われた20年」と呼ばれる長期の経済的な停滞が続いた。そのなかで、SMAPはたとえば『ミュージックステーション』出演時に震災の被災者に対してメッセージを送り、新曲を発表する予定を変更して応援ソング「がんばりましょう」を歌った。つまり、若者の擬似恋愛の対象となるだけでなく、時代に寄り添い、社会との接点を持ちながら活動を続けるという、アイドルとしてのあたらしいかたちを示していった。そしてファンの側も、思春期に親しむ一時的な存在ではなく、大人になり子どもを持ったとしてもファンをやめないようになった。つまり、「人生のパートナー」としてアイドルを捉えるようになっていきました。



■「王子様」「不良」、そして「普通」
今でもキラキラした浮世離れした「王子様」タイプを好む人もいれば、ワイルドな「不良」タイプが好きという人もいますが、それらを包み込むようなかたちで出てきたのが「普通」です。

SMAPを例に取ると、80年代までは王子様や不良という類型に沿った振る舞いをしないとアイドルとして認めてもらえなかった。ところが木村拓哉さんが出てきたときには、彼はトーク番組で性的な話題を振られてもあっけらかんと対応していった。それは当時「アイドルがそんなこと言っちゃうんだ!」という型破りの衝撃があった。しかしファンもそれを認め、歓迎した。従来のアイドルのイメージには沿わない本音や「素」をつまびらかにし、ひとりの個人として自己を表現することも魅力として発見された。おそらくそこには平成に入り、前述したような日本社会の機能不全や停滞を原因として、取り繕ってはいられない状況になったことが時代背景にある。アイドルに限らず、もはや決まり切ったレールに乗り、定型を演じていればいい時代ではなく、それぞれが個人として自立した生き方が必要であり、いかに自分を表現していくかが重要だと言われるようになりました。これはSNS時代に入っても引き継がれている感覚ですが、その始まりは平成にありました。



引用元: https://girlschannel.net/topics/3401622/続きを読む

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