54: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 15:02:54「それって良くない事だよ」 
と言われても、私はどうしてもトイレの使用後に蓋を下す事が出来ません。 
それはこんな話をネットで読んでしまったからです。 


私が当時住んでいた1DKは、トイレと浴槽が一緒になったユニットバスでした。 
ある夜、沸いた頃を見計らって、お風呂に入ろうと浴槽のフタを開くと、人の頭のような影が見えました。 
頭部の上半分が浴槽の真ん中にポッコリと浮き、鼻の付け根から下は沈んでいました。 
それは女の人でした。 
見開いた両目は正面の浴槽の壁を見つめ、長い髪が海藻のように揺れて広がり、浮力でふわりと持ちあげられた白く細い両腕が、黒髪の間に見え隠れしてました。 
どんな姿勢をとっても、狭い浴槽にこんなふうに入れるはずがありません。 
人間でないことは、あきらかでした。 
突然の出来事に、私はフタを手にしたまま、服を着ていない状態で立ちつくしてしまいました。 
女の人は、呆然とする私に気づいたようでした。 
目だけを動かして私を見すえると、ニタっと笑った口元は、お湯の中、黒く長い髪の合間で、真っ赤に開きました。 
(あっ、だめだっ!) 
次の瞬間、私は浴槽にフタをしました。フタの下からゴボゴボという音に混ざって笑い声が聞こえてきました。 
と同時に、閉じたフタを下から引っ掻くような音が・・・。 
私は洗面器やブラシやシャンプーやら、そのあたりにあるものを、わざと大きな音を立てながら手当たり次第にフタの上へ乗せ、慌てて浴室を飛び出ました。 
浴室の扉の向こうでは、フタの下から聞こえる引っ掻く音が掌で叩く音に変わっていました。 

私は脱いだばかりのTシャツとGパンを身につけ、部屋を飛び出るとタクシーを拾い、一番近くに住む女友達のところへ逃げ込んだのです。 

数時間後……深夜十二時を回っていたと思います。 
カギもかけず、また何も持たず飛び出たこともあり、友人に付き添ってもらい部屋へ戻りました。 
友人は、今回のような話を笑い飛ばすタイプで、好奇心旺盛な彼女が、浴室の扉を開けてくれる事になりました。 
浴室は、とても静かでした。フタの上に載せたいろんなものは全部、床に落ちていました。お湯の中からの笑い声も、フタを叩く音もしていません。 
友人が浴槽のフタを開きました。しかし、湯気が立つだけで、女の人どころか髪の毛の一本もありません。 
お湯もキレイなものでした。それでも気味が悪いので、友人に頼んで、お湯を落としてもらいました。 

その時、まったく別のところで嫌なものを見つけたのです。





引用元: http://girlschannel.net/topics/1167533続きを読む

投票者




ユーザーネーム:

パスワード:

次回からログインを記憶: