冒頭の発言は、EXIT兼近の一言から生まれた。
「なんで芸人は儲かってるのに儲かってないフリをするんですかね? 僕ですら給与明細見て『こんなに!』って驚く月があるんだから、上の人たちはもっともらっている。でも、それを隠したがる」(原文ママではないが、おおよそこんな内容)

たしかに、芸人は自分がお金持ちであることを見せびらかそうとはしない。理由は単純明快。お金の匂いは笑いの邪魔だからだ。芸人は視聴者に妬まれたら笑いはとれない。ちょっと下に見られているぐらいがちょうどいい。
だが、彼らの主張をもう少し掘り下げると、「なるほど」とうなずかされる。兼近は「YouTuberはいい家に住んで大金を使う姿を見せびらかす。だから、子供たちが『YouTuberになりたい!』と思うんですよ。子供たちは『芸人ダセェ』みたいに言ってる。稼げないし、いじめられるし。芸人は夢のある職業だと思ってほしいから、稼いでることを見せなきゃいけない」と言った。そして後藤は、「(SNSやYouTubeで)見せるためにタワマンに住んだ」と続いた。

トップYouTuberと同世代の第7世代芸人は同じような価値観を持っているのだろう。夢を見せればフォロワーが増え、より高みに登ることができる。それが、学生時代からSNSに触れ、「映え」にこだわり、「盛る」ことで自分をより魅力的に発信することが当たり前の環境で育った、デジタルネイティブ世代の価値観なのだ。
引用元: https://girlschannel.net/topics/3182149/続きを読む