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1 名無しさん@おーぷん 22/03/18 23:31:07 ID:dPuF なぜ、GAFAのような世界的企業が日本から現れないのか?
目的に最適化されて行動が決まる
 人間は目的に最適化されて行動が決まるといわれます。起業家のマインドを鑑みると、やはり前回触れたように、東証マザーズの上場基準によって結果的に少なからず視座を下げさせられてしまっている側面もあるのではないでしょうか。

 上場をひとまずの目的に据えた場合、既知のマーケットで、言語の壁もない日本でビジネスをスタートすればリスクは回避できるでしょう。未知の国外マーケットは言語のみならず、資金、人材、商慣習など様々なリスクが大きく伴うためです。

 しかし、例えば米国でビジネスを軌道に乗せれば、北米だけではなく欧州をはじめ、世界がその先に自然についてきます。日本でビジネスするのに比べ、対象となる市場規模が比較にならないほど大きいわけです。

 当然、アップサイド(業績の伸びしろ)も圧倒的に異なります。巨大なTAM(Total Addressable Market:獲得可能な最大市場規模)の中における成長性に裏打ちされた将来期待値が、現在価値としてのバリュエーション(企業価値)に反映されます。日本での上場か、グローバルでの挑戦か。目的によってフォーカスすべきマーケットが変わるのは当然とも言えます。このTAMとリスク選択の問題が、日本からユニコーン(企業価値が10億ドル以上の未上場企業)、デカコーン(企業価値が100億ドルを超える未上場企業)が多く出てこない理由として私が日ごろ感じるもう一つの点です。

 かつて日本企業が世界を席巻していた時期は、世界市場を相手に成長していくことができたからこそ、中長期的な投資や研究開発ができたのではないか。皮肉なことに、先に述べた米国企業の「短期主義」に対して、かつての日本企業は長期的視野に立った研究開発ができるからこそリーダーになれたという日米企業比較の論調があったのを記憶しています。

 現在、日本経済はデフレが長期化し、GDP(国内総生産)も伸びていない。マクロ市場としての成長の余地はほぼありません。世界市場はこの20倍近い規模があり、引き続き成長しています。

 かつてトヨタが、ソニーが、キヤノンが世界市場を自らのTAMとすることで世界的リーダー企業となったように、スタートアップも先達に倣った世界志向の視座がもっと必要だと思います。また、こうした世界市場への挑戦者を株式市場やエコシステム(生態系)全体でサポートするようになるのが、「GAFAのような世界的企業を日本から出す」ためのヒントになるように思います。

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