https://www.asahi.com/articles/ASPCN4DG4PCMULEI014.html
女性の長男は26歳から約20年間、自宅にひきこもっていた。
6年前に夫が他界して、長男と2人暮らしになった女性は、インターネットで見つけた民間の自立支援業者に相談。担当者に「ひきこもりが長期化、高齢化するほど解決が難しくなる」と迫られ、契約を結んだという。
その年の冬。自宅にきた業者の男らに説得されて、階段を下りてきた息子を玄関先で見送った。この契約のために女性は自宅を売り、業者に支払った費用は最終的に1300万円にのぼった。
そして、業者の「自立支援施設」に入所してから約2年後、長男は研修先として赴いていた熊本県内のアパートで、ひとり亡くなっているのが見つかった。
冷蔵庫は空で餓死も疑われたが、業者に事情を尋ねても要領を得ず、お金はおろか、衣服などの遺品も戻らなかったという。
高額な費用で親と契約し、ひきこもっている子どもの意思とは無関係に部屋から連れ出して施設に入れ、「自立」を促す。こうした民間業者は「引き出し屋」と呼ばれ、そのビジネスをめぐって訴訟やトラブルが相次いでいた。
そして気力を振り絞るように書いたのがこの手紙だった。
「藁(わら)にもすがる思いで、このような業者に頼る親は多いでしょう。それが子どもにとってどれだけ残酷なことか」。後悔と自責の念をつづりながら、いまひきこもっている人への公的な支援の充実と、「民間の支援業者や団体を規制・管理するしくみを整えてください」と訴える。
関連トピック
https://girlschannel.net/topics/3590243/
引用元: https://girlschannel.net/topics/3701719/続きを読む


