「鬼滅の刃」伊之助コスにマタギがNO! 「猪マスク、山ではやめて。撃ってしまう」
山の立ち入り禁止区域に無許可で「猪のお面」をつけたコスプレイヤーが現れたとされるツイッターの投稿が10月27日現在、合計約2万8000件の「いいね」「リツイート」がされているほどネットで話題になっている。
その特徴から、日本映画史に残るヒットを記録している「鬼滅の刃」のキャラクター「嘴平伊之助(はしびらいのすけ)」のコスプレではないかとみられている。
だが、投稿者は狩猟期間中の山では「流れ弾に当たる可能性も0ではない」と危険性を指摘する。
11月にも猪猟が解禁される秋田のマタギの頭領も「猪の格好をするだなんて危険きわまりない。やめてほしい」と訴えた。(編集部・塚田賢慎)
話題になっているのは、「狩猟クラスタで話題になってけど、コスプレイヤーが猟期の山に無許可で入って立入禁止区域で猪のお面?つけて撮影したりしてるとのこと」という10月23日の投稿だ。
![](https://pbs.twimg.com/profile_images/1314191487320559620/XWXQ0dAs_normal.jpg)
コスプレイヤーが猟期の山に無許可で入って立入禁止区域で猪のお面?つけて撮影したりしてるとのこと。
まじで誤射されたり、狙ってなくても流れ弾に当たる可能性が0じゃないので止めて…
許可取ってくれ… https://t.co/1Pmbec18qs2020/10/23 12:27:41
投稿者は「誤射されたり、狙ってなくても流れ弾に当たる可能性が0じゃないので止めて…許可取ってくれれば、その日は狩猟禁止とかできるから…入林許可取って…」とコスプレイヤーに呼びかけている。
そのうえで、「基本的に山は私有地か公有地で勝手にはいったら不法侵入」と警鐘を鳴らした。
中略
一方、猟をする側からは「動物の格好で山に入るのはやめてほしい」という意見が出た。
中学生でマタギになった「打当マタギ」のシカリ(=頭領)で、北秋田市猟友会の阿仁地区猟友会副会長を務める鈴木英雄さん(73)は「この地区でも、11月からツキノワグマやイノシシの猟が始まります。猟をする側からすると、大変に危険なのです」と話す。
中学生の頃から銃をかついで地元の森吉山で猟をしてきた超ベテランの鈴木さんだが、「銃の引き金を引く前は、矢先(銃の先)を確認します。しかし、動転していると、誤まって撃ってしまうこともあるでしょう」と語る。
また、山奥であれば、登山道であっても「猟場」に含まれていることがあるという。「狩猟が禁じられている公園などであればよいが、そういう格好で山に入るのはやめてほしい」
狩猟免許を取得し、猟師のなりてが減っていると鈴木さんは言う。
「間違って撃ったら、間違いなく免許は取り上げられてしまう。猪の格好をして撃たれる人も、撃ってしまう猟師にも、どちらにも良いことはない」
人間のままでも動物と間違われてしまうのであれば、わざわざ猪の格好をしていれば、危険性は高いに違いないだろう。
鉄砲の前では「攻撃されてる!」と気づいたときにはもう遅い。生殺与奪の権を他人に握らせることなく、コスプレは安全な場所で楽しんでほしい。
https://www.bengo4.com/c_18/n_11927/
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