1 名前:potato ★:2020/09/23(水) 11:40:17.21 ID:eqpI0Dpr9サーバー機のわずかな隙間に埋もれて亡くなった男性この部屋に住んでいた40代の男性は、東北地方から上京し、ウェブ関係の専門学校に進学。卒業後、都内のウェブ制作会社に就職したが、一度も無断欠勤をしたことはなかったという。GWが明けた後に、なかなか出勤しないことを心配した同僚がマンションを訪ねると、そこにはすでに事切れた彼の姿があったのだという。死因は急性心筋梗塞だった。この部屋の特殊清掃は難航を極めた。サーバー機に阻まれ、奥に進むことさえできなかったからだ。その隙間には、インスタントラーメンの食べかすや、空のコンビニ弁当、飲みかけのコーヒー牛乳などが溢れ返って、いくつもの層を作っており、蠅が集まっていた。10年以上原状回復工事に携わっている塩田でさえも、たじろぐほどの異臭であった。男性は欠勤することなく会社に通勤しつつも、何十年にもわたって不衛生な環境で、不摂生な食生活を送っていたと塩田は、すぐに察知した。黒い染みの様子から、男性はサーバー機のわずかな隙間に埋もれるようにして亡くなっていたという。「しょこたん」(中川翔子さん)や水樹奈々さんのファンだったようで、初回限定版のCD・DVDや写真集、漫画本などが見つかり、そのほとんどが未開封で、アニメのポスターと一緒に棚に積まれていた。数日間かけて、ようやく無数に張り巡らされている配線とサーバー機を外したが、室温はゆうに40度を超えており、一歩間違えば火災の危険があったという。「急性心筋梗塞による孤独死は、働き盛りの30代、40代の男性に圧倒的に多いんです。その生活ぶりを見ていると、仕事には真面目で実直な人ばかりなんです。その分、趣味などで自分の世界にこもりがちで、世間との軋轢も多くて、普通の人よりもストレスを抱えやすいのだと思います。若年者の孤独死について感じるのは、生前、彼らが社会において孤立していたということです。慢性的な孤立状態が寿命を縮めてしまうというのは、特殊清掃現場に携わっていて毎回ひしひしと感じることです」塩田は、若年者の孤独死について、こう警鐘を鳴らす。特に、団塊ジュニア、ゆとり世代は、社会的孤立に陥りやすく、孤独死しても長期間遺体が見つからないという痛ましいケースが多い。孤独死はもはや高齢者に限った問題ではない。その日本社会の暗部と日々向き合っているのが、塩田のような特殊清掃人だ。https://president.jp/articles/-/38879?page=2続きを読む